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2020/6/3

午前、残りの写真切り取り作業、全部で69枚。終わらせて送信。また久しぶりの仕事の連絡。山珍居でルーローハン。やはりうまい。スタッフみなさん久しぶりで、張り切っている。前より太ったと見える人もいる。黄さんは2ヶ月、テレビ見てゴロゴロしていたが、やはり仕事している方がいいという。それから銭湯へ、2ヶ月ぶり。体重計に乗ったら、少しだけ減った。風呂につかりながら、首を伸ばす。のぼせ加減で体調がわかるが、どうやらだいぶいいみたいだ。これからどうしようかな、と考える。コロナが人々に与えたインパクトは人それぞれ違う。どんな仕事をしているか、年齢、家族構成などの条件によって、大きな差が出てしまった。大変な人は本当に大変で、想像すると心はきついが、以前の日常に戻って欲しくないという人も少なくないはずだ。その言葉は表面下に沈んで外には出てこれない。自分もそちら側の人間で、おそらく5年もすれば、あのコロナの時間がなかったら今の自分はないと、そう思うに違いない。

 

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2020/6/2

実家から帰り。電車はすいている時間を選ぶ。この時期ところどころにネズミモチの樹が花を咲かせている。自転車で走っていると匂いの中を抜けるときがあり、とまって振り返るとネズミモチの白い花がみえる。栗の花に少し似た匂いがする。

 

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2020/6/1

実家へ。父とすき焼き食う。父は若いんだから肉を食えというが、自分は肉をあまり食わない。もう若くない、というと、父は、いや若い、といって肉を食えという。しかし食わないから面白くないらしい。それから父は、誰か別の人が考えればよさそうなことを、熱心に語りかけてくる。老境の父が考えるにはそのテーマはどうも、サイズがあっていない。サイズがあっていないからこそ、異様に熱を帯びることがある。

 

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2020/5/31

アザブでシゲさんとねずみ穴ふさぎ。ホームセンターで買ってきたモルタルを水でこねてコテで塗り付ける。それからシゲさんがこれまで溜まったねずみの糞をそうじ。穴に頭を突っ込んで、うめき声がきこえる。その大変な様子を、自分は後ろから見ている。

 

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2020/5/30

ジャック・ロンドン「犬物語」。飢えた犬が野生のうさぎを追う場面。血に飢える思い、殺すことの悦び。
『生の頂点、生がそれ以上のぼりえない地点には、ある種の恍惚がある。生きることの逆説ゆえに、この恍惚は、生き物が最高に生きているときに訪れ、自分が生きていることを完全に忘れるという形をとる』。
これは「北国の帝王」の最後、ナンバー1とシャックの最後の対決の場面、勝敗をこえて、恐怖と笑いが同時に表情に浮かぶ、あの恍惚そのもの。

 

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2020/5/29

晴れてチャリ、アザブへ。高架下で写真いくつかパシャリ。茂木さんと中標津写真集作業。シゲさん長谷川さんとねずみの通り道を確認。片方の穴をふさぐと、もう片方の穴からどれもでてきて、行き場がないから、中庭を突っ切って、走りぬけていくらしい。

 

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2020/5/27

毎朝同じ。今日も家。6日連続で家。ジョン・フォード「タバコ・ロード」みる。最高。HPをWixとかいうサービス検討。久しぶりに仕事の連絡きた。英語勉強。便器掃除。ジャック・ロンドン柴田元幸訳「犬物語」読む。あまりに面白くてため息。柴田元幸の帯コメント『ジャック・ロンドンという人は「生きる」「勝つ」の方に与する物語も書けたし、「死ぬ」「負ける」に与する物語も書ける人だった』とある。最初の2篇はまさにその両極に振れている。その振れ幅が「北国の帝王」と「イントゥ・ザ・ワイルド」なのでは。

 

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2020/5/26

なんとなく嫌な予感がして避けていた「イントゥ・ザ・ワイルド」をとうとうみた。それはアルドリッチ「北国の帝王」をみたからだった。「イントゥ・ザ・ワイルド」の青年が憧れている作家のジャック・ロンドンは「北国の帝王」の原作者でもあるからだ。ところが、この両映画を横に並べた時の相容れない水と油感がすごい。まずはジャック・ロンドンを読んでみなければならない。

 

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2020/5/25

いろんなこと考えすぎて疲れた。文芸誌は拾い読みのときにこそ威力を発揮する、そのために部屋に置いておくものだと確信。

 

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2020/5/23

ヒッチコック「めまい」。サンフランシスコの景色。中標津の写真を整理。一枚だけカードをプリント。デューク・エリントンをiphoneのスピーカーから直接、小さい音にしてきく。そうすると音楽が、遠い距離と時間を越えて、かろうじてここまで届いているように聞こえる。明日はやっと晴れるらしい。洗濯ができる。腕をのばして、きもちの良い洗濯を。

 

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2020/5/21

寒い。冷たい海の上から、やませが吹いているらしい。電車でアザブへ。茂木さんと中標津の古い写真をセレクト。渾身の夕陽の写真をスルー。人の撮った写真を選ぶのは気が楽。変な写真選ぶ。中標津の小学校の先生が子供たちを撮影した写真、写真にアマチュアおっさん感の屈託がないのは、先生の人柄もあるだろうが、中標津の抜けのよい景色、風土がそうさせるのじゃないかと、写真をみながらしみじみ。

 

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2020/5/20

連日雨が続く。気温も下がった。アパートの敷地内にはカバーをかけないむき出しの自転車が何台も停まって雨にぬれている。持ち主は気にしないのが不思議。昨日に続いてみちのくの写真をカードにプリント。10枚くらい。ハーネミューレの小さいカード紙はアルミの缶ケースに入れて売られている。プリントした海辺の写真をそのケースに納めてふたを閉める。秘密の箱。

 

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2020/5/19

珈琲いれるのうまくなってきた。家にあまっていたハーネミューレの小さいカード型の紙で母の写真を一枚プリント。棚に飾る。ついでにみちのくの写真も数枚プリントしてみた。フォトラグの締まらない黒、カードの中におもちゃのように小さくおさまった写像。「詩への小径」いよいよリルケ「ドゥイノの悲歌」翻訳部に入る。だけどこの本は小説と並行して9年かけてゆっくり書かれてきたらしい。翻訳は4カ月に一遍というから、急がないようにしよう。

 

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2020/5/18

「詩への小径」にまた戻る。やはり面白いので今度はなるべくゆっくり読む。キリストが十字架にかけられ、キリストの霊が「むごたらしい肉をはなれ」ると、しばらく時間がある。地はまだ震わない、磐はまだ割れない。つぎのことがまだ始まらない、蝙蝠が飛ぶ。とりのこされた時空。そんな束の間に、詩がとりつく。リルケ「キリストの地獄行き」。

 

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2020/5/17

ひさしぶりにライカデジを防湿庫から出して一枚撮る。わかりやすくロバート・フランクに触発されて、モノクロやってみようか。レンズ買わなきゃ。

 

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2020/5/16

雨。傘をさして外へ。新宿は店が再開しつつある。紀伊国屋の地下、とんかつ屋にはいって、瓶ビールと、ロースのとんかつ食べた。ソースの酸味と油の甘み。

 

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2020/5/15

アザブで茂木さんと中標津の古い写真をめくる。茂木さんが話してくれた、ロバートラックスという詩人からきいた話。ロバートラックスが電話をとると、向こうはギンズバーグの声、開口一番「Do you beleve in God?」ときかれて「Yes」と、即答した。即答だけど、なんでそんなに急に?というニュアンスを茂木さんは語尾を上げて再現した。ロバートラックスはギンズバーグより世代は少し上で、すこしお兄さん的な存在だったらしい。という小さなエピソード。帰って届いた九谷焼の急須でお茶をいれる。これで部屋は完成した。もう欲しいものはない。夜、みちのくの写真編集。DVDペドロ・コスタ「ヴァンダの部屋」。あらゆるカットに見とれる。十何年ぶり。

 

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2020/5/13

毎日酒飲んでしまう。アザブでスキャン。蚊取り線香の匂い。みんな忙しそうにしている。作業を終えてさっと帰る。ウィリアムズ読むと、またパウンドが読みたくなる。パウンドの詩は恐い。巨きすぎて、足のつま先くらいしか見えない。特に「キャントーズ」はなにもわからない。みえない向こうの、大きな予感だけ。慄く。

 

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2020/5/12

今日も家にいる。いくつか請求送る。原稿仕上げ。送信。洗濯。九谷焼の急須を落札×2。またチャリでふらつく。いきなり失踪した爪切りと、ボールペンの芯買う。佐川のトラックが、木陰で光っていた。

 

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2020/5/11

珈琲をいれる。JMTのネガをあらためてスキャンしたものをまとめて送信。散歩して西さんと電話。もう前までの世界に戻らないでほしい、と話す。帰って映画、フリッツ・ラングの「M」。母親が子供の名前を大声で呼ぶ。アパートの階段、屋根裏部屋、ダイニングテーブル、ボールの転がる公園、電線にひっかかった風船が、虫のように這ってフレームアウトする。誰もいないが、ついさっきまで誰かがいた。人が通り抜けた後の不在が、もう全て手遅れであることを告げる。

 

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2020/5/10

今日は休みにする。珈琲をいれて、わけあってW.C.ウィリアムズの詩集読む。晩年の読んでなかった「砂漠の音楽」読んで、そこから最後の「ブリューゲルの森」まで後ろのほうを中心に。カツサンドとビールを買ってきて、昼から飲む。すずめの鳴き声。こんなに静かな部屋。ネットはみない。何もしないでこうして、部屋を拡張する。

 

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2020/5/9

新しいケトルで珈琲をいれる。少し傾けただけで、細く伸びた口からお湯がなめらかな線をえがいてでてきた。午前、安曇野の中林さんに建築家を紹介。アザブでスキャン作業。デポの長谷川さんと、マイクをつかって録音の実験。夕飯の台所で、アーサーラッセル聞く。

 

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2020/5/8

朝、久しぶりのひとからおもしろいメールが届いていた。返信。午後はチャリで外へ。代々木の西側を、高架をくぐるとすぐ住宅街の中に、楕円の開口が印象的なオフィスビルをみつけ、ロープが張られているのでそうか廃墟かと見上げてから、くぐって入ってみたら誰もいない。階段につながる扉に鍵はかかっていなかった。一番上まで登ると、空が広がり、ここは世界のどこにも属していないという静かな気持ちに。このあたりは同時期に建てられたのであろう古いマンションがどれもいい顔をして並んでいる。新宿のヤマモトコーヒーでケトル買う。これまでずっと、鍋から箸でお湯を渡していた。

 

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2020/5/7

GWが終わってしまった。雨がやんでさわやかな日差し。チャリでアザブへ。シゲさんと二人でピクチャーレールとポスターフレームの設置作業。終えるとすぐに帰りたくなる。家でパスタつくって青山真治「サッドバケーション」再見。この映画は個人的にも特別だと再認識。すると父から電話があって長くなった。横になって、しばらく眠れない。

 

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2020/5/6

雨の日。最近見たり読んだことを思い出しながらメモ。メール送信。きれいになった部屋を、きれいになったなあと感心して、しばらく立ち尽くして眺める。フィルムチェック。昔のモノクロのベタに手が伸びた。瓦礫の山からガラクタを探し出して拾う感じ。本を読むと、ベンヤミンの「アウラ」、これまで勘違いしてた。夜は雨が止んで、雷の光が音はしないで何度も続く。

 

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2020/5/5

玄関掃除。いきなり野村喜和男の案内するランボー「地獄の季節」読む。Kindleだとすぐ読み始める。こないだジャームッシュの「リミッツオブコントロール」をみた、その冒頭にランボーの詩が出てくる。「無情な大河を下りながら もはや船引きの導きを感じなくなった」。これのせい。

 

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2020/5/1

6時に目が覚める。洗濯、ホットカーペットしまう。珈琲いれる。閑なときほど珈琲やお茶の比重は大きい。おいしい珈琲をいれると、部屋の時間がめにみえるように感じる。逆に酒は時間をみえなくしてしまう。アザブでスキャン。鈴木了二「建築映画 マテリアルサスペンス」読んでたら、ツイッターで多木浩二の建築写真集がでるという情報が、。すぐ予約。夜、熱だして寝込んでいるというジゲンさんに飲み物届ける。いい急須がほしい。

 

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2020/4/30

友人の夢に自分がでてきたらしい。網戸掃除。

 

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2020/4/29

良く晴れて気温も上がる。春の鈍い空の色になった。風はでも昨日の空気が残っているようでチャリで腕に受けるとひんやりする。アザブでスキャン作業。それから掃除と草むしり。帰りの夕暮れきれい。新宿ツタヤも閉まっている。

 

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2020/4/28

キッチンの横の上の大きい収納の整理。昔のプリント、使っていない印画紙など捨て。午後ははじめてのWEB会議。自分のカメラ映りが気になって座る位置を調整。その後ネガチェック、食料買い出し。わけあって「ストレンジャー・ザン・パラダイス」初見。食事して英語の勉強。寝る前に、無料配信中の、マイケルムーア監修「Planet of the Humans」見る。この映画の文体、編集の煽りの品のなさが気になりつつ、驚きの内容。地球を舞台にした人類の壮大な死の欲動。

 

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2020/4/27

原稿書き。やっぱりできてなかった。書かな過ぎたのが気になってきて、書き足してみると今度は書きすぎてしまう。写真を選んで、送信。中央公園は花がたくさん。ヨドバシは現像所もストップ。自転車で雨に降られた。それから気温が下がった。もらった新玉ねぎを茶色くなるまで炒めてオニオンスープ。サラダ、パスタゆでる。緊急事態宣言の終わりが近づいてきた。焦る。

 

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2020/4/26

原稿書き。たぶんこれでできた。散歩。晴れているが今日も風が強い。そして夕方にむけて雲が多くなって西日がかくれる。リー・ペリーの2019年のアルバムにはまる。いつまでも続いてほしいと願う音楽。部屋で踊った。

 

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2020/4/25

中央公園の脇に鳩の羽が散乱していてその脇で、カラスが鳩の死骸をつついていた。公園に入って、子供たちの脇を抜けて近づくとカラスは飛んで行った。散らばった羽の写真を撮った。その後アザブで茂木さんと会っておしゃべり。風が冷たい。帰ってamazonでファスビンダーの遺作「ファスビンダーのケレル」をみつけて観た。ただならぬ異様な雰囲気にたじろぐ。途中どうしてもラーメンが食べたくなってコンビニへ。買って帰って海老ラーメンを食べながら、廃墟での重要なキスシーンを眺める。なるほど水兵といううつろな存在、。全編に精液の匂いがただよう、けだるい目線、部屋がおかしな感じになった。もう一度見よう。

 

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2020/4/20

雨なので家にいる。一日の境があいまいになるのはどの人もそうらしい。ここにきていろんな人からどうしているかと連絡がくる。兄がふらっと部屋にきて仕事の電話はならない、そのうち事務所の空気も煮詰まってきて、じっとしているだけでもそこは居場所にはならず、子供の待つ家にすぐ帰るより、自転車でどこかを遠回りするという。自分の部屋を眺めて静かでいいなあと洩らした。コロナは自分も当事者だが、深刻ぶっていても外から眺める観客のようになっている。

 

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2020/4/19

晴れたので自転車の錆をおとし、誰もいない都庁のまわりをゆっくりと走る。なるべく日差しを全身に受けることを心掛けて、それから大きな影の中に入っていく。コンビニに行く道をすこしだけそれた。夕方、恭司さんと久しぶりの長電話。きのうはおさむくんと電話した。人と話すと楽しい。

 

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2020/4/18

明日から雨だからじっとしていようと家にいるうちに雨は降らずに2日が過ぎ、そして納得のいく大雨の一日。自転車のカバーはかけておいた。夢をみない眠り。眠ってただ過ぎるのを待つ。

 

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2020/4/14

今朝のツイートで、大瀧詠一が野茂のマニアで毎日のように試合をみた。球場にもかけつけた。シアトルのイチロー、ヤンキースの松井の試合も毎日みた。毎日みることが重要だった。毎日みれば、《わかる》のだった。そのツイートを読んで心が震えた。自分がしたいことはそれで、毎日なにかを観察して、ようやく《わかる》ところまでいきたいのだった。野球は試合数が多い。試合数の多さは重要だ。野球はだから選ばれる。
昼前からアザブへ。風は強いが気持ちが良かった。ツツジの写真を撮った。みんなと会って話して、わりと早く帰った。ひとりで考えたかったので。


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2020/4/13

部屋にいるだけで、昨日と今日の境がなくなっていく。今日は冷たい雨。古井由吉「詩への小径」よみながら、辞書をめくり、手帳に書き写す。ふと頭のすみにちらついてくる写真があって、プリントアウトしてみる。その繰り返し。まるで孤独な老境の疑似体験だと思った。自分はこの事態に切迫しきれていない。生活もひとりだし仕事もひとりで、荷が軽い。でも人にあいたい、顔を浮かべる。

 

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2020/4/12

今年度の新しい手帳がきた。古い手帳から新しい手帳へ、数の少ない予定を書き写す。数年前の領収書を整理していたらなくしてたと思っていた名刺入れがでてきてうれしい。写真をいくつかプリント。一枚、とてもきれいなプリントがでてきた。プリントするまでこんな写真なのかと、気づいていなかった。なんどもモニターでみて、気づかない。見ていても、見えていない。

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2020/4/11

緊急事態宣言から4日め。洗剤を買ってきて水回りを大掛かりに洗う。机まわりも整理。子供の頃から掃除はしなかった。学校の机の中もぐちゃぐちゃだった。ぐちゃぐちゃのプリントが奥からでてきた。この年になってきれい好きになったわけでもなく、男の長い一人暮らしが濃縮してきて、そうさせるようになった。フィルムも整理。

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2020/4/10

古井由吉の「辻」を読み続ける。あまりのすごさに気持ちがのけぞる。たしかに文字を追っているのに意味が逃げるようで、読んでいる感覚がにぶい。読後の重い空気をはらいのけようとパソコンに触ろうとして、考え直す。

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2020/4/8

二日連続福島出張。三陸の海沿いを車で走る。良く晴れた。松川浦の海は防潮堤によって特別な景観をつくっていてきれい。原発はとおくにみえるだけで、目立つのはむしろ火力発電所、風力発電の回転する羽。それと無表情に広がる太陽光パネル。あと中間貯蔵施設のテント。6号線の帰宅困難区域の光景はさすがに息をのむ。「ストーカー」の世界が現実に存在している。双葉は駅ができたばかり。商業施設が建設中で、この帰宅困難区域の光景も近いうちに変わっていくのだろう。浪江の漁港では震災以降初めての競りが今日再開されたとのこと。桜が満開。

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2020/4/7

緊急事態宣言どうのこうのの時期に会津若松で日帰り取材撮影。久しぶりにマスクをはずしてひろびろとした山の空気を吸い込む。日差しがあたたかくて、色がやさしい、救われたような気持ちに。カエル、ミミズ、ミズバショウ、カタクリの花。

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2020/4/6

リュビモフのシューベルトゆっくりきく朝。弱い音に耳をすます。確定申告提出。並んでるのは二人だけ。帰ってアップリンクの配信、リンチのドキュメンタリ―みながら写真をいくつかプリント。

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2020/4/5

しばらく布団から立ち上がることができない。自律神経がおかしくなった。何かを手に付けなければいけなくて、洗濯。掃除。食料の買い出し。確定申告作業に手を付ける。すると、収入と支出が思わぬ調和をみせた。お茶漬けを食べて、風呂から上がってゆっくりと足を拭くと、なんとか一日を整えることができたような気がする。

 

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2020/4/2

そんなに大げさに考えなくてもいいことかもしれことが、そのことであたまをいっぱいにして、その外にでることができない。酒を飲んで寝ることだ。ひとまず寝るが、起きるとまた同じ事を考えている。忘れたいことばかりが列をなして頭におしよせてくる。

 

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2020/4/1

茂木さんと砂夜と焼き鳥屋へ。茂木さんはずっと前からレモンサワーが飲みたくて今夜念願がかなってレモンサワーが届くととてもうれしそうに飲んでいたので、僕も砂夜もさそわれてレモンサワーを飲んだ。それから麻布十番の広場でカフェラテを飲んでたら終電がなくなった。深夜の桜。内からうっすらと光ってるようにみえる。

 

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2020/3/30

4月のスケジュール、新たな予定が書き加えては、数日後に消去される。塗りつぶされた空白。アザブで連日スキャン作業。

 

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2020/3/29

こういうことが起きるといつも頭をよぎる。ある決定的な一打が振り下ろされて、そのことにより、かつてのような世界には決して戻れなくなってしまう瞬間。人々は顔には出さないが、それを心待ちにしているという感覚。たばこはまだ一本残っていたはずだと取りに立ち上がると、もう残ってはいなかった。こんなことはついこないだもあった。

 

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2020/3/28

東京都の呼びかけで自粛ムードの週末。家にいる。部屋にいることは苦痛ではない。トランプは部屋にいることが「戦い」なのだといった。いまは戦時中らしい。読書に集中しよう。うまく集中ができなかった。トーマスベルンハルト「凍」。この小説に合う音楽は無音。外で雪がボタボタと垂れる音がする。

 

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2020/3/27

連日のアザブ通い。自転車で通勤。ケヤキの新芽がでてきた。桜の下にひとがいない。桜はみられずにマツキヨでマスクを買う行列。アザブでジゲンさんとイラレ仕事。デポの長谷川さんもきて段ボールあけたりDVDかきこんだりにぎやか。明日からの仙台いきもキャンセルになった。名取で予定していた展示も延期。テレビで魔女の宅急便、はじめてみた。

 

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2020/3/25

都市封鎖の可能性が高くなった。備えを意識してスーパーで買い出し。カレーたくさんつくる。新宿散歩。本屋いって何も買わない。

 

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2020/3/24

アザブにハッセルのスタッフがきた。PCをかえてもダメでやはり壊れている。今回は代替え機を手配してくれるとのことで、ほっとする。ほっとするがため息がでる。アザブのジゲンさんと食事へ。ジゲンさんは今回のコロナでPCT行きが飛んで途方くれている。半年の旅の計画が中止になったのでえらいことだ。頭をかかえ、机につっぷす。その様子をみて食事にさそった。

 

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2020/3/23

アザブにいってスキャンをしているとせいじが子供をつれてきた。せいじがスキャンをはじめ自分はせいじの子供に算数の問題の解き方を教えてあげた。それから一度出直すことにしてアザブから離れた。吉祥寺を歩いていたらせいじから電話。その内容は着信をみてすぐに感づいた。またスキャナが壊れたのだ。もう何も考えたくなくなった。
ストロガツキー兄弟「ストーカー」読了。

 

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2020/3/22

桜が咲いている。風が強い。子供たちは公園で遊んでいる。じゅんぺいくんちでカレーいただく。じゅんぺいくんちは目の前を京王線が走っているが、サッシがいいのか音がいっさい入ってこない。無音の映像のように、電車が音を立てずに過ぎていく。線路のむこうには大きな精神病院があって、大きな桜が咲いている。おしゃべりしながらゆっくりと午後をすごす。やまちゃんの車で送ってもらった。ストロガツキー兄弟「ストーカー」の原作読み始める。映画の文体と全然ちがう、驚きの読みやすさ。

 

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2020/3/21

タルコフスキーの「ストーカー」にとりつかれて中毒になった。あの映画の静かな水の音。美しい景色。ゆっくりと流れる時間。あの中に入りたいと思う。ゾーンの恐怖はみためにはあらわれない。まったく普通の顔をして、植物が花をさかせて、水が流れている。原発の帰宅困難区域のように普通の顔をして、誰も立ち入ることはない。あのなかに入りたいと思う。

 

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2020/3/16

スキャナー修理から帰ってきた。長谷川さんと相澤さんとみちのくの展示打ち合わせ。チャリで帰る。ものすごく冷たい風。それにしても全然仕事がない。タルコフスキー「ストーカー」観る。「望んでいたものとは違うものが手に入る」。

 

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2020/3/15

高校生のにこちゃんがはじめての登山。陣馬山へ。昨夜降った雪がまだ枝に残っていたのが、午後になると溶けてきて雨のように降った。道はぬかるんだ泥道になった、そこをえんえん歩いた。ぐちゃぐちゃと音をさせて進む、アレクセイ・ゲルマン「神々のたそがれ」思い出した。大きい雪のかたまりが、とつぜん樹の大枝から落ちると、ベチャっという糞便の塊をなげつけたような音がした。 やまからおりると、家の軒先にあれは、たしかに関東タンポポだった。にこがみつけた。

 

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2020/3/14

朝方4時ごろ向かいの部屋の室外給水管が破損。水がすごい勢いで放射されつづける。住人と水しぶきをあびながら、赤いバルブを必死にまわす。新宿で紙買う。気温が下がって雪になった。銭湯。プリント作業。

 

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2020/3/13

吉祥寺で父と、母の旧友と昼からそば屋で飲む。詩人の清水昶が出入りしていたところとか。母の話など。母はよく寝るひとだった。それとまったく無理をしない人で、少しでも身に余ると思えば躊躇せずにその場から去っていく、その判断がきもちよかった。母は最期の病床もそんな感じで、生きるとか死ぬとかではなくて、めのまえの苦しみから早々に身をひいていったような感じだった。ふたりと別れてハイカーズデポで買い物。

 

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2020/3/12

グリーンビルスタバ。写真をたくさんならべる。いくつかプリント。夕方の5時にかみきりにいく。トランプはこれから30日間もヨーロッパから人を入れないというニュース。新潮、佐々木敦「半睡」。

 

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2020/3/11

震災から9年。ガストでハイボール。

 

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2020/3/3

グリーンビルのスタバ。感染防止のためマグカップの提供ができない。そのまま歩いて新宿、東伏見フィルム出し。西村カメラ30分で仕上がった。帰ってデスストランディング、やっと終わった。最後までストーリーに入り込めず。他の映画もそうなのだが、複雑なストーリーについていけない。会話が頭にはいってこない、そしてあきらめる。ストーリーわからなくても楽しい。

 

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2020/3/2

吉祥寺で恭司さん展示「ランドスケープ」。ハッセル6×6のフォーマットでここまで、揺れているというか、取り掛かりのないのははじめて。写真集ではない、展示で成立する写真のならび、インスタレーションとの微妙な境。像の手前にある、空気の膜みたいなものをみている感覚。像をみながら、像 から目をはなす運動。凝視とはちがう、見ること。池袋に移動してアガイでスキャナーかりる。帰ってデスストランディング。佳境、ずっと飯もくわずに大きな声をだしながら何時間もやってしまう。

 

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2020/3/1

ドトール文章書き、まだおわらない、。昼は友人のリフォーム施工手伝い。夕方まで。壁を塗る労働。みんなおじさんとおばさんになった。

 

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2020/2/29

書くのはこつをつかんでうまく書けるようになると思っていたのがそうはならなかった。でも試行錯誤がいったりきたりして、やめてまたかきはじめて迷う、その渦にのみこまれることが創作の只中にいることなのだと、やっとわかってきた。恐がらずに身をまかせること。ピータードイグの絵画はそのことをみる絵画だ。つくる人がみればおもしろい。だからだれもがつくる人になってみなければいけない。

 

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2020/2/28

午前、原稿書き、やっとなんとかなりそう。書くの全然うまくならない。近代美術館ピータードイグ展へ。大きい絵。あいまいで明るいのか暗いのかはわからない。きれいな色、色は色そのものから発さない。複雑な細部はずれて混ざりあってうるさくない。暴力的ではない不穏さ。静けさと、こちらがわにやってくる遅さ。外に出たら写真たくさん撮れた。九段下のロイホでとてもきれいな緑色、うまくいっていれば、きれいな緑色が撮れている。アガイ水野さんと電話。スキャナ部品取り寄せ修理。2週間かかるとのこと。帰ってプリント。ネガチェック。

 

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2020/2/26

朝早く麻布へ。いまいちどスキャナーを点検、やはり壊れている。せいじとくだらないことでLINEで言い争う。振り返ると7割自分が悪かった。アガイのひとがくるまで領収書打ち込み。アガイの人がきてスキャナーを運んで行く。帰ってプリント作業。コロナのせいなのか、すっかり仕事がない。自分のことに集中する、こっちが本業だった。

 

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2020/2/25

朝おきれず。フィルム整理、ヨドバシでフィルムだし。麻布でスキャン作業。なんとスキャナだめだった。同症状の繰り返し。アガイの水野さんに連絡。もう壊れた。明日から修理にだすことに。伊集院のラジオで読まれていたラジオネーム「おなかぺこぺこヘリコプター」がずっと頭に残っている。

 

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2020/2/24

なんとなく渋谷あるく。とくになにがあるわけではないが。文章書き、こりゃだめだ、うまくいかないので方向転換。夜スキャナの調整でせいじと麻布。せいじがさわったらすぐ直った。茂木さんのお守りをスキャナにはってたのが効いたのだ。茂木さんはスキャナがおかしくなった時お守りをくれた、その翌日新幹線で京都にむかったがその車中でもお祈りしてくれていたのだ。ビール飲みながらせいじ、茂木さん、砂夜ちゃんとおしゃべり。

 

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2020/2/22

グリーンビルのスタバ。ネタ出し少し。山本直樹「レッド」読む。一度帰って数枚プリント。もう一度、今度は新宿へ。歩きながら撮影。モクレンのつぼみがパンパンにふくらんでいる。もう沈丁花は咲いた。いくつかアイデアをメモ。帰ってプリントした写真のフラットニング作業。

vaporwaveはもう死んだといわれている。批評性はなくなって行き詰まっており先には進めない。さっさと切あり上げたほうがよさそうだと思う。ところがいつのまにか、この音楽に抗うことができなくなっている。何か本質的にこの欲望の蒸気を振り切ることができないという感覚。体を起こすことを諦めてしまって、できれば心地いいしいつまでもここにいたいと願う。そういうひとの弱い裂けめにじわじわと侵食してくる。ノスタルジーの魅惑。過去の栄光、青春の輝き、過去の価値観への依存。頑張って流れる時間に抗ってきたつもりが、いつの間にか体力も衰えてきた。「そろそろ横になったほうがいい」。そんな呼び声が、この音楽からきこえてくる。

 

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2020/2/21

午前、デニーズでモーニングしながらネタだし。帰って午後はひたすらプリント作業たくさん。集中して疲れた。義姉にマスクの状況確認。スキャナ水野さんと連絡。お隣さんにもらった焼き菓子おすそわけ。みそ汁つくる。にぼしのわたを取る。夜はゲンロン、山本直樹みる。また少しプリント。ひとりでずっと部屋。合宿。

 

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2020/2/20

コロナウィルスが新たなフェーズに入った。イベント系の仕事の多い先輩カメラマンに連絡をとったところやはり仕事が立て続けにキャンセルになったらしい。こういうときは下手に動かず黙ってじっとしているに限ると腹をきめて、部屋にずっと居座ることにする。Orga(ni)smずっと読む。デスストランディングする。またOrga(ni)sm読む。冷蔵庫の中身で飯を適当にすます。確定申告作業。数枚プリント。段ボールを一枚捨てに出る。またOrga(ni)smずっと読む。面白い。やっと半分くらい。

 

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2020/2/19

マスクしてチャリ、麻布へ。途中本屋、イベントでもらったお金で阿部和重「Orga(ni)sm」買う。イベントのリハビリで、なるべく長い小説、混沌のなか、右も左もわからない状態に没入したい。スキャナの調子がおかしくやはりだめかも。水野さんと連絡をとるとさっそく修理の可能性がでてきた。

LDHDに参加している長距離ハイカーがたまに口にして気になること、長距離を歩いた自分達のことを「へんたい」とか「おかしなやつの集まり」とか表現すること。そんなことない、自分からするととても善良で、いわゆるふつうの人たちが集まっている。そして自分もそのひとりである。一見自虐的な表現を使って(その実全然そうではなく)、自分をすこし特別なところに位置付けて悦にいってしまう。ハイキングはそうさせる傾向がある。そうさせてしまう心の働きがわかるぶん、きこえてくると警戒心が反応する。ハイキングは誰にも開かれたふつうのことだと思う。ふつうのことだから、ふつうに伝わってほしい。

 

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2020/2/18

イベント終わって日常に帰るリハビリ。花粉症の薬をもらいに。クリニックの先生にマスクがないといったら、ひとり一枚だけお配りしていますとのことで、一枚を大切に家に持ち帰る。非常時が好き。

 

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2020/2/17

雑誌掲載用の写真スキャン。スキャナーの接続がうまくいかず苦しむ。代理店の水野さんに電話。遅れて渋谷のバーへ。やまちゃんの展示。じゅんぺいくん、菊池さんと再会。展示をみてるとやまちゃんがどんなことを考えてセレクトしたり、配置したのか、みえてくるようでこそばゆい。知ってる人の展示をみるのは難しい。

 

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2020/2/16

LDHD2020二日目。女子高生のニコちゃんが一日でピアスを10個開けて現れた。うらやましい。このイベントにフルで参加するのは2年ぶり。もちろんみんないて楽しい。しかしふりかえってきつかった。100人に伝わる言葉と10人にしか伝わらない言葉。問題の根深さをあらためて痛感するようだった。自分はそのことはうまく書けない。プラープダー・ユン「新しい目の旅立ち」にすべて書いてある。

 

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2020/2/15

LDHD2020初日。ビール飲んで顔を真っ赤にしてしゃべる。どんなお客さんが来ているのだろう。何を求めてきているのか。話をきいてどう思ったのだろう。それはわからない。自分は少し喋りすぎた。夜はホンマくんとゆきこちゃんがうちに泊まる。中国茶をいれて干し柿食べて寝る。

 

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2020/2/9

風邪なおらず、母の一周忌法要。よく晴れた。鼻水でる。親戚とおしゃべり。みなそれぞれ問題をかかえながら生きている。たまに集まって互いにそれを確認する。帰ってWorkflowlyにいろいろ書きこんで遊ぶ。確かにこれはハマるかも。書きこむことで再帰的に考えることにつながっていく感触あり。理想は仕事とプライベートなこと、断片のメモとまとまった文章がごたまぜに集まっていくこと。すべてがここに集約されて、そこから自由に枝分かれしていくイメージ。鍋の残りもの食う。雪山用の寝袋にくるまって寝る。

 

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2020/2/8

とうとう風邪ひいた。久しぶりなのでたまにはいい。なにもしなくてよいから。薬買いにでる。とはいえまだ元気で仕事編集。寝たり起きたり。することないのでWorkFlowlyというソフトで文章の書き方、アイデアの整理の仕方など勉強する。テクノロジーに助けてもらおう。

 

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2020/2/7

母の命日。もう一年。遺影に合掌。昼はサクッと仕事。帰ってきて昼寝。母はよく寝た。自分もそこは似ている。少し文章書く。鍋つくって食う。酒は飲まず、公園でたばこ吸う。

 

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2020/2/6

朝修理から戻ってきたプリンターでプリント。やっと普通にプリントできる環境に戻った。一枚だけプリントして、棚に飾る。午後は仕事、編集者と楽しいおしゃべり。銀座はコロナウィルスの影響で人が全然歩いていないらしい。汚染国日本、ワクワクする。山手線の車内で欧米の観光客が見たこともないオーバースペックなマスクをしていて、調べたら1枚で900円もするのだった。

 

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2020/2/5

「迷うということ」を読んでいてこれはカウリスマキの「過去のない男」だと思ってツタヤへ。ヨドバシでフィルムだし。自転車のカバー買う。うちのアパートの駐輪場には屋根がない。ファスナーのあるかけやすいやつを選んだ。

 

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2020/2/4

久しぶりに麻布の事務所でスキャン作業。事務所の庭木の梅がもう咲いている。今年の東京は例年より気温が2度高いらしい。まだロウバイも健在。とじていたつぼみがみな開いた。アラジンストーブつける。ようこさんとお喋り。中国茶飲む。帰って鍋つくって食う。レベッカ・ソルニット「迷うということ」よみはじめ。LDHD2020にむけて身体をあたためていく。

 

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2020/2/2

プラップダー・ユン「新しい目の旅立ち」一気読み。自然を文明と対比させて「特別なもの」として賞賛し謳いあげる言葉、表現、例えばソローを読んだときに感じるようなこと、そこに自分も惹きつけられ、自然の美しさを宙に浮かべて酔ってしまいそうになるとき、同時にわきおこる違和感、そしてかならず頭の片隅から引っぱり出されるヘルツォークの言葉。

「自然は地獄だ」

 

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2020/2/1

酒をやめたい気持ちが日に日に増していく。

 

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2020/1/29

家の隣の小さな公園。小さいので子供は遊ばない。子連れのママが立ち話するところも見たことがない。業者の人がたばこを吸ったり、営業の人が電話かけたり。猫に毎日餌をあげる人、おばあさんと、夜は男性。自分もその登場人物のひとり、たばこを吸ってほぼ毎回ポイ捨てする人。単調な、同じことが延々繰り返されるだけの、無気力な公園。ついこないだまで小さな鳥の群れがモチノキの赤い実をついばんで糞をまき散らしていたが、もうみなくなった。糞は掃除され、モチノキの実はまばらに残るだけ。冷たい雨のあと気温が上がって、梅の花がかなり開いた。足元にはカタバミの黄色い花が、横に伸びて垂れる。

 

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2020/1/28

冷たい雨の中仕事へ。昼には終えて帰る。「伝奇集」といったりきたりしながら、とぼとぼと、今福さんのボルヘス本読了。今福さんは歩く人なので、ボルヘスの小説の中を歩く。迷宮で迷う。鏡で自己が増殖する。コンパスが震える。

 

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2020/1/26

作業いろいろ。麻布の事務所。小さい花瓶に家の近所で切ってきたロウバイ挿す。アラジンストーブの調整、かわいいやつ。スキャン作業。ボルヘス読み。「死とコンパス」。相澤さんと雑誌掲載の写真をセレクト。ラジオで大相撲千秋楽。歓声の混乱から、やがてきこえてきた名前は「徳勝龍」。

 

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2020/1/25

ゆっくり起きる。休みが好き。昼、修理にだすプリンターを業者が回収にくる。仕事3件、送信。銭湯。

今福さんボルヘス本、古代ギリシャから続く「静物画」、17世紀のオランダでは「動かない生命」(スティルレーフェン)、フランスでは「死んだ自然」(ナチュール・モルト)と名付けられて、静物画は死のイメージと紐づけられていたという。一方では死ぬことが許されないまま静止した、永遠の保留状態ともいえる。かすかに震える、幽閉されたイメージ。

 

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2020/1/24

タバコを吸いにとなりの小さな公園。小さな鳥が群れになって木に止まっている。チュンチュン啼いている。あたりが鳥の糞だらけで、ポタポタ糞の垂れる音がする。どうやらモチノキの赤い実を食べて排泄を繰り返しているようだ。それからすぐの神田川へ。穏やかな黒い流れ。工事の音。川の流れのように、、。この穏やかな流れを、いかれたプリンターが堰き止める。

 

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2020/1/23

朝からプリンターと格闘。モニターを新しいものにしてキャリブレーションして、しかし色が転ぶ。このプリンターが壊れているのか設定が間違っているのか、あれこれやってもわからず正気を失なっていく。仕事へ。弱い雨。帰ってプリンター作業再び。プリンターはバカになった。バカが狂ったプリントを吐き出し続けた。全部破ってコンビニにたばこを買いに出る。酒を飲んでThe Caretaker聴く。暴走した部屋の空気を、壊れた音楽が相殺する。

 

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2020/1/22

午前、本を開いていくつかことばを集める。仕事。大江戸線の長いエスカレーター。ゆったりとした下降。目をつむる。一定の機械的な、このスピードで世界はゆっくりと崩壊に向かっている。

 

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2020/1/21

写真は静か。音なき喧噪。温度のない、古い太陽の光。

 

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2020/1/20

朝、渋谷でおさむくんと映画「パラサイト」。道玄坂のこんなところにシネコンが、。格差を描いているとはいえリベラルくささを感じない脂ぎった演出のせいか、嫌味がない。おさむくんとお茶。その後今年はじめて麻布の事務所。せいじといろいろ作業。あたらしいモニター注文。帰ってきた茂木さんと3時間くらいおしゃべり。自分のつめの垢がきになった。

 

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2020/1/19

天気がよくなった。川崎で撮影。池上町、なるほどすごいところだった。はっきりとエリアが高架で仕切られているので足を踏み入れると一気に空間がかわって緊張感がある。誰もいない公園。自転車が疲れ果てて倒れた。人がいないが信号は変わる。昨日髪切った。あたらしい髪形、気に入っている。

 

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2020/1/16

都内で仕事2件、楽しく終わる。池尻大橋の巨大な円形の構造物、なかに図書館があるらしい。その後友人夫婦と食事をかねた打ち合わせ。別れてひとり、ナルシスへ。客いない。ママとふたりでジャズじゃない音楽きいてお話し。母のことなど。最後はストーンズのサティスファクションで、ママは肩を揺らして小さく踊る。

 

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2020/1/15

今福さんのボルヘス本、虎。パウンドの詩に響く感触。

 

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2020/1/14

台湾一週間とても長く感じた。ぎっしりと実のある充実した時間を過ごしたのではない。ほとんど退屈していた。惰性で飯を食った。選挙当日はしかるべき場所にはいかず、ホステルでのんびりしていた。テレビもないのでその熱気はほとんど感じなかった。コンビニ、地下鉄の音、台北の空気をたくさん吸った。八角の匂いと排気ガスをたくさん吸った。写真をそれほど撮れたか難しい。初めて来たときの新鮮さではもうない。コーヒーを飲んで音楽をきいた。主にThe Caretakerの砂漠のやつをyoutubeできいてマークフィッシャーを読んだ。薬理として、快楽的で、深く沈みこむような落ち着きが得られる。台湾のお茶をおみやげに。

 

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2020/1/5

実家に電源ケーブル忘れたので受け取りに。田園都市線で用賀をすぎると車内が明るくなる。体から酒が抜けていく。Mark fisher読みながら、Trickyきいたり。台湾にいくまえにしておくこと、いくつも。

 

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