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2020/3/29

こういうことが起きるといつも頭をよぎる。ある決定的な一打が振り下ろされて、そのことにより、かつてのような世界には決して戻れなくなってしまう瞬間。人々は顔には出さないが、それを心待ちにしているという感覚。たばこはまだ一本残っていたはずだと取りに立ち上がると、もう残ってはいなかった。こんなことはついこないだもあった。

 

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2020/3/28

東京都の呼びかけで自粛ムードの週末。家にいる。部屋にいることは苦痛ではない。トランプは部屋にいることが「戦い」なのだといった。いまは戦時中らしい。読書に集中しよう。うまく集中ができなかった。トーマスベルンハルト「凍」。この小説に合う音楽は無音。外で雪がボタボタと垂れる音がする。

 

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2020/3/27

連日のアザブ通い。自転車で通勤。ケヤキの新芽がでてきた。桜の下にひとがいない。桜はみられずにマツキヨでマスクを買う行列。アザブでジゲンさんとイラレ仕事。デポの長谷川さんもきて段ボールあけたりDVDかきこんだりにぎやか。明日からの仙台いきもキャンセルになった。名取で予定していた展示も延期。テレビで魔女の宅急便、はじめてみた。

 

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2020/3/25

都市封鎖の可能性が高くなった。備えを意識してスーパーで買い出し。カレーたくさんつくる。新宿散歩。本屋いって何も買わない。

 

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2020/3/24

アザブにハッセルのスタッフがきた。PCをかえてもダメでやはり壊れている。今回は代替え機を手配してくれるとのことで、ほっとする。ほっとするがため息がでる。アザブのジゲンさんと食事へ。ジゲンさんは今回のコロナでPCT行きが飛んで途方くれている。半年の旅の計画が中止になったのでえらいことだ。頭をかかえ、机につっぷす。その様子をみて食事にさそった。

 

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2020/3/23

アザブにいってスキャンをしているとせいじが子供をつれてきた。せいじがスキャンをはじめ自分はせいじの子供に算数の問題の解き方を教えてあげた。それから一度出直すことにしてアザブから離れた。吉祥寺を歩いていたらせいじから電話。その内容は着信をみてすぐに感づいた。またスキャナが壊れたのだ。もう何も考えたくなくなった。
ストロガツキー兄弟「ストーカー」読了。

 

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2020/3/22

桜が咲いている。風が強い。子供たちは公園で遊んでいる。じゅんぺいくんちでカレーいただく。じゅんぺいくんちは目の前を京王線が走っているが、サッシがいいのか音がいっさい入ってこない。無音の映像のように、電車が音を立てずに過ぎていく。線路のむこうには大きな精神病院があって、大きな桜が咲いている。おしゃべりしながらゆっくりと午後をすごす。やまちゃんの車で送ってもらった。ストロガツキー兄弟「ストーカー」の原作読み始める。映画の文体と全然ちがう、驚きの読みやすさ。

 

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2020/3/21

タルコフスキーの「ストーカー」にとりつかれて中毒になった。あの映画の静かな水の音。美しい景色。ゆっくりと流れる時間。あの中に入りたいと思う。ゾーンの恐怖はみためにはあらわれない。まったく普通の顔をして、植物が花をさかせて、水が流れている。原発の帰宅困難区域のように普通の顔をして、誰も立ち入ることはない。あのなかに入りたいと思う。

 

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2020/3/16

スキャナー修理から帰ってきた。長谷川さんと相澤さんとみちのくの展示打ち合わせ。チャリで帰る。ものすごく冷たい風。それにしても全然仕事がない。タルコフスキー「ストーカー」観る。「望んでいたものとは違うものが手に入る」。

 

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2020/3/15

高校生のにこちゃんがはじめての登山。陣馬山へ。昨夜降った雪がまだ枝に残っていたのが、午後になると溶けてきて雨のように降った。道はぬかるんだ泥道になった、そこをえんえん歩いた。ぐちゃぐちゃと音をさせて進む、アレクセイ・ゲルマン「神々のたそがれ」思い出した。大きい雪のかたまりが、とつぜん樹の大枝から落ちると、ベチャっという糞便の塊をなげつけたような音がした。 やまからおりると、家の軒先にあれは、たしかに関東タンポポだった。にこがみつけた。

 

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2020/3/14

朝方4時ごろ向かいの部屋の室外給水管が破損。水がすごい勢いで放射されつづける。住人と水しぶきをあびながら、赤いバルブを必死にまわす。新宿で紙買う。気温が下がって雪になった。銭湯。プリント作業。

 

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2020/3/13

吉祥寺で父と、母の旧友と昼からそば屋で飲む。詩人の清水昶が出入りしていたところとか。母の話など。母はよく寝るひとだった。それとまったく無理をしない人で、少しでも身に余ると思えば躊躇せずにその場から去っていく、その判断がきもちよかった。母は最期の病床もそんな感じで、生きるとか死ぬとかではなくて、めのまえの苦しみから早々に身をひいていったような感じだった。ふたりと別れてハイカーズデポで買い物。

 

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2020/3/12

グリーンビルスタバ。写真をたくさんならべる。いくつかプリント。夕方の5時にかみきりにいく。トランプはこれから30日間もヨーロッパから人を入れないというニュース。新潮、佐々木敦「半睡」。

 

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2020/3/11

震災から9年。ガストでハイボール。

 

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2020/3/3

グリーンビルのスタバ。感染防止のためマグカップの提供ができない。そのまま歩いて新宿、東伏見フィルム出し。西村カメラ30分で仕上がった。帰ってデスストランディング、やっと終わった。最後までストーリーに入り込めず。他の映画もそうなのだが、複雑なストーリーについていけない。会話が頭にはいってこない、そしてあきらめる。ストーリーわからなくても楽しい。

 

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2020/3/2

吉祥寺で恭司さん展示「ランドスケープ」。ハッセル6×6のフォーマットでここまで、揺れているというか、取り掛かりのないのははじめて。写真集ではない、展示で成立する写真のならび、インスタレーションとの微妙な境。像の手前にある、空気の膜みたいなものをみている感覚。像をみながら、像 から目をはなす運動。凝視とはちがう、見ること。池袋に移動してアガイでスキャナーかりる。帰ってデスストランディング。佳境、ずっと飯もくわずに大きな声をだしながら何時間もやってしまう。

 

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2020/3/1

ドトール文章書き、まだおわらない、。昼は友人のリフォーム施工手伝い。夕方まで。壁を塗る労働。みんなおじさんとおばさんになった。

 

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2020/2/29

書くのはこつをつかんでうまく書けるようになると思っていたのがそうはならなかった。でも試行錯誤がいったりきたりして、やめてまたかきはじめて迷う、その渦にのみこまれることが創作の只中にいることなのだと、やっとわかってきた。恐がらずに身をまかせること。ピータードイグの絵画はそのことをみる絵画だ。つくる人がみればおもしろい。だからだれもがつくる人になってみなければいけない。

 

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2020/2/28

午前、原稿書き、やっとなんとかなりそう。書くの全然うまくならない。近代美術館ピータードイグ展へ。大きい絵。あいまいで明るいのか暗いのかはわからない。きれいな色、色は色そのものから発さない。複雑な細部はずれて混ざりあってうるさくない。暴力的ではない不穏さ。静けさと、こちらがわにやってくる遅さ。外に出たら写真たくさん撮れた。九段下のロイホでとてもきれいな緑色、うまくいっていれば、きれいな緑色が撮れている。アガイ水野さんと電話。スキャナ部品取り寄せ修理。2週間かかるとのこと。帰ってプリント。ネガチェック。

 

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2020/2/26

朝早く麻布へ。いまいちどスキャナーを点検、やはり壊れている。せいじとくだらないことでLINEで言い争う。振り返ると7割自分が悪かった。アガイのひとがくるまで領収書打ち込み。アガイの人がきてスキャナーを運んで行く。帰ってプリント作業。コロナのせいなのか、すっかり仕事がない。自分のことに集中する、こっちが本業だった。

 

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2020/2/25

朝おきれず。フィルム整理、ヨドバシでフィルムだし。麻布でスキャン作業。なんとスキャナだめだった。同症状の繰り返し。アガイの水野さんに連絡。もう壊れた。明日から修理にだすことに。伊集院のラジオで読まれていたラジオネーム「おなかぺこぺこヘリコプター」がずっと頭に残っている。

 

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2020/2/24

なんとなく渋谷あるく。とくになにがあるわけではないが。文章書き、こりゃだめだ、うまくいかないので方向転換。夜スキャナの調整でせいじと麻布。せいじがさわったらすぐ直った。茂木さんのお守りをスキャナにはってたのが効いたのだ。茂木さんはスキャナがおかしくなった時お守りをくれた、その翌日新幹線で京都にむかったがその車中でもお祈りしてくれていたのだ。ビール飲みながらせいじ、茂木さん、砂夜ちゃんとおしゃべり。

 

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2020/2/22

グリーンビルのスタバ。ネタ出し少し。山本直樹「レッド」読む。一度帰って数枚プリント。もう一度、今度は新宿へ。歩きながら撮影。モクレンのつぼみがパンパンにふくらんでいる。もう沈丁花は咲いた。いくつかアイデアをメモ。帰ってプリントした写真のフラットニング作業。

vaporwaveはもう死んだといわれている。批評性はなくなって行き詰まっており先には進めない。さっさと切あり上げたほうがよさそうだと思う。ところがいつのまにか、この音楽に抗うことができなくなっている。何か本質的にこの欲望の蒸気を振り切ることができないという感覚。体を起こすことを諦めてしまって、できれば心地いいしいつまでもここにいたいと願う。そういうひとの弱い裂けめにじわじわと侵食してくる。ノスタルジーの魅惑。過去の栄光、青春の輝き、過去の価値観への依存。頑張って流れる時間に抗ってきたつもりが、いつの間にか体力も衰えてきた。「そろそろ横になったほうがいい」。そんな呼び声が、この音楽からきこえてくる。

 

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2020/2/21

午前、デニーズでモーニングしながらネタだし。帰って午後はひたすらプリント作業たくさん。集中して疲れた。義姉にマスクの状況確認。スキャナ水野さんと連絡。お隣さんにもらった焼き菓子おすそわけ。みそ汁つくる。にぼしのわたを取る。夜はゲンロン、山本直樹みる。また少しプリント。ひとりでずっと部屋。合宿。

 

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2020/2/20

コロナウィルスが新たなフェーズに入った。イベント系の仕事の多い先輩カメラマンに連絡をとったところやはり仕事が立て続けにキャンセルになったらしい。こういうときは下手に動かず黙ってじっとしているに限ると腹をきめて、部屋にずっと居座ることにする。Orga(ni)smずっと読む。デスストランディングする。またOrga(ni)sm読む。冷蔵庫の中身で飯を適当にすます。確定申告作業。数枚プリント。段ボールを一枚捨てに出る。またOrga(ni)smずっと読む。面白い。やっと半分くらい。

 

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2020/2/19

マスクしてチャリ、麻布へ。途中本屋、イベントでもらったお金で阿部和重「Orga(ni)sm」買う。イベントのリハビリで、なるべく長い小説、混沌のなか、右も左もわからない状態に没入したい。スキャナの調子がおかしくやはりだめかも。水野さんと連絡をとるとさっそく修理の可能性がでてきた。

LDHDに参加している長距離ハイカーがたまに口にして気になること、長距離を歩いた自分達のことを「へんたい」とか「おかしなやつの集まり」とか表現すること。そんなことない、自分からするととても善良で、いわゆるふつうの人たちが集まっている。そして自分もそのひとりである。一見自虐的な表現を使って(その実全然そうではなく)、自分をすこし特別なところに位置付けて悦にいってしまう。ハイキングはそうさせる傾向がある。そうさせてしまう心の働きがわかるぶん、きこえてくると警戒心が反応する。ハイキングは誰にも開かれたふつうのことだと思う。ふつうのことだから、ふつうに伝わってほしい。

 

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2020/2/18

イベント終わって日常に帰るリハビリ。花粉症の薬をもらいに。クリニックの先生にマスクがないといったら、ひとり一枚だけお配りしていますとのことで、一枚を大切に家に持ち帰る。非常時が好き。

 

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2020/2/17

雑誌掲載用の写真スキャン。スキャナーの接続がうまくいかず苦しむ。代理店の水野さんに電話。遅れて渋谷のバーへ。やまちゃんの展示。じゅんぺいくん、菊池さんと再会。展示をみてるとやまちゃんがどんなことを考えてセレクトしたり、配置したのか、みえてくるようでこそばゆい。知ってる人の展示をみるのは難しい。

 

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2020/2/16

LDHD2020二日目。女子高生のニコちゃんが一日でピアスを10個開けて現れた。うらやましい。このイベントにフルで参加するのは2年ぶり。もちろんみんないて楽しい。しかしふりかえってきつかった。100人に伝わる言葉と10人にしか伝わらない言葉。問題の根深さをあらためて痛感するようだった。自分はそのことはうまく書けない。プラープダー・ユン「新しい目の旅立ち」にすべて書いてある。

 

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2020/2/15

LDHD2020初日。ビール飲んで顔を真っ赤にしてしゃべる。どんなお客さんが来ているのだろう。何を求めてきているのか。話をきいてどう思ったのだろう。それはわからない。自分は少し喋りすぎた。夜はホンマくんとゆきこちゃんがうちに泊まる。中国茶をいれて干し柿食べて寝る。

 

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2020/2/9

風邪なおらず、母の一周忌法要。よく晴れた。鼻水でる。親戚とおしゃべり。みなそれぞれ問題をかかえながら生きている。たまに集まって互いにそれを確認する。帰ってWorkflowlyにいろいろ書きこんで遊ぶ。確かにこれはハマるかも。書きこむことで再帰的に考えることにつながっていく感触あり。理想は仕事とプライベートなこと、断片のメモとまとまった文章がごたまぜに集まっていくこと。すべてがここに集約されて、そこから自由に枝分かれしていくイメージ。鍋の残りもの食う。雪山用の寝袋にくるまって寝る。

 

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2020/2/8

とうとう風邪ひいた。久しぶりなのでたまにはいい。なにもしなくてよいから。薬買いにでる。とはいえまだ元気で仕事編集。寝たり起きたり。することないのでWorkFlowlyというソフトで文章の書き方、アイデアの整理の仕方など勉強する。テクノロジーに助けてもらおう。

 

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2020/2/7

母の命日。もう一年。遺影に合掌。昼はサクッと仕事。帰ってきて昼寝。母はよく寝た。自分もそこは似ている。少し文章書く。鍋つくって食う。酒は飲まず、公園でたばこ吸う。

 

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2020/2/6

朝修理から戻ってきたプリンターでプリント。やっと普通にプリントできる環境に戻った。一枚だけプリントして、棚に飾る。午後は仕事、編集者と楽しいおしゃべり。銀座はコロナウィルスの影響で人が全然歩いていないらしい。汚染国日本、ワクワクする。山手線の車内で欧米の観光客が見たこともないオーバースペックなマスクをしていて、調べたら1枚で900円もするのだった。

 

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2020/2/5

「迷うということ」を読んでいてこれはカウリスマキの「過去のない男」だと思ってツタヤへ。ヨドバシでフィルムだし。自転車のカバー買う。うちのアパートの駐輪場には屋根がない。ファスナーのあるかけやすいやつを選んだ。

 

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2020/2/4

久しぶりに麻布の事務所でスキャン作業。事務所の庭木の梅がもう咲いている。今年の東京は例年より気温が2度高いらしい。まだロウバイも健在。とじていたつぼみがみな開いた。アラジンストーブつける。ようこさんとお喋り。中国茶飲む。帰って鍋つくって食う。レベッカ・ソルニット「迷うということ」よみはじめ。LDHD2020にむけて身体をあたためていく。

 

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2020/2/2

プラップダー・ユン「新しい目の旅立ち」一気読み。自然を文明と対比させて「特別なもの」として賞賛し謳いあげる言葉、表現、例えばソローを読んだときに感じるようなこと、そこに自分も惹きつけられ、自然の美しさを宙に浮かべて酔ってしまいそうになるとき、同時にわきおこる違和感、そしてかならず頭の片隅から引っぱり出されるヘルツォークの言葉。

「自然は地獄だ」

 

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2020/2/1

酒をやめたい気持ちが日に日に増していく。

 

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2020/1/29

家の隣の小さな公園。小さいので子供は遊ばない。子連れのママが立ち話するところも見たことがない。業者の人がたばこを吸ったり、営業の人が電話かけたり。猫に毎日餌をあげる人、おばあさんと、夜は男性。自分もその登場人物のひとり、たばこを吸ってほぼ毎回ポイ捨てする人。単調な、同じことが延々繰り返されるだけの、無気力な公園。ついこないだまで小さな鳥の群れがモチノキの赤い実をついばんで糞をまき散らしていたが、もうみなくなった。糞は掃除され、モチノキの実はまばらに残るだけ。冷たい雨のあと気温が上がって、梅の花がかなり開いた。足元にはカタバミの黄色い花が、横に伸びて垂れる。

 

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2020/1/28

冷たい雨の中仕事へ。昼には終えて帰る。「伝奇集」といったりきたりしながら、とぼとぼと、今福さんのボルヘス本読了。今福さんは歩く人なので、ボルヘスの小説の中を歩く。迷宮で迷う。鏡で自己が増殖する。コンパスが震える。

 

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2020/1/26

作業いろいろ。麻布の事務所。小さい花瓶に家の近所で切ってきたロウバイ挿す。アラジンストーブの調整、かわいいやつ。スキャン作業。ボルヘス読み。「死とコンパス」。相澤さんと雑誌掲載の写真をセレクト。ラジオで大相撲千秋楽。歓声の混乱から、やがてきこえてきた名前は「徳勝龍」。

 

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2020/1/25

ゆっくり起きる。休みが好き。昼、修理にだすプリンターを業者が回収にくる。仕事3件、送信。銭湯。

今福さんボルヘス本、古代ギリシャから続く「静物画」、17世紀のオランダでは「動かない生命」(スティルレーフェン)、フランスでは「死んだ自然」(ナチュール・モルト)と名付けられて、静物画は死のイメージと紐づけられていたという。一方では死ぬことが許されないまま静止した、永遠の保留状態ともいえる。かすかに震える、幽閉されたイメージ。

 

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2020/1/24

タバコを吸いにとなりの小さな公園。小さな鳥が群れになって木に止まっている。チュンチュン啼いている。あたりが鳥の糞だらけで、ポタポタ糞の垂れる音がする。どうやらモチノキの赤い実を食べて排泄を繰り返しているようだ。それからすぐの神田川へ。穏やかな黒い流れ。工事の音。川の流れのように、、。この穏やかな流れを、いかれたプリンターが堰き止める。

 

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2020/1/23

朝からプリンターと格闘。モニターを新しいものにしてキャリブレーションして、しかし色が転ぶ。このプリンターが壊れているのか設定が間違っているのか、あれこれやってもわからず正気を失なっていく。仕事へ。弱い雨。帰ってプリンター作業再び。プリンターはバカになった。バカが狂ったプリントを吐き出し続けた。全部破ってコンビニにたばこを買いに出る。酒を飲んでThe Caretaker聴く。暴走した部屋の空気を、壊れた音楽が相殺する。

 

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2020/1/22

午前、本を開いていくつかことばを集める。仕事。大江戸線の長いエスカレーター。ゆったりとした下降。目をつむる。一定の機械的な、このスピードで世界はゆっくりと崩壊に向かっている。

 

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2020/1/21

写真は静か。音なき喧噪。温度のない、古い太陽の光。

 

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2020/1/20

朝、渋谷でおさむくんと映画「パラサイト」。道玄坂のこんなところにシネコンが、。格差を描いているとはいえリベラルくささを感じない脂ぎった演出のせいか、嫌味がない。おさむくんとお茶。その後今年はじめて麻布の事務所。せいじといろいろ作業。あたらしいモニター注文。帰ってきた茂木さんと3時間くらいおしゃべり。自分のつめの垢がきになった。

 

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2020/1/19

天気がよくなった。川崎で撮影。池上町、なるほどすごいところだった。はっきりとエリアが高架で仕切られているので足を踏み入れると一気に空間がかわって緊張感がある。誰もいない公園。自転車が疲れ果てて倒れた。人がいないが信号は変わる。昨日髪切った。あたらしい髪形、気に入っている。

 

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2020/1/16

都内で仕事2件、楽しく終わる。池尻大橋の巨大な円形の構造物、なかに図書館があるらしい。その後友人夫婦と食事をかねた打ち合わせ。別れてひとり、ナルシスへ。客いない。ママとふたりでジャズじゃない音楽きいてお話し。母のことなど。最後はストーンズのサティスファクションで、ママは肩を揺らして小さく踊る。

 

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2020/1/15

今福さんのボルヘス本、虎。パウンドの詩に響く感触。

 

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2020/1/14

台湾一週間とても長く感じた。ぎっしりと実のある充実した時間を過ごしたのではない。ほとんど退屈していた。惰性で飯を食った。選挙当日はしかるべき場所にはいかず、ホステルでのんびりしていた。テレビもないのでその熱気はほとんど感じなかった。コンビニ、地下鉄の音、台北の空気をたくさん吸った。八角の匂いと排気ガスをたくさん吸った。写真をそれほど撮れたか難しい。初めて来たときの新鮮さではもうない。コーヒーを飲んで音楽をきいた。主にThe Caretakerの砂漠のやつをyoutubeできいてマークフィッシャーを読んだ。薬理として、快楽的で、深く沈みこむような落ち着きが得られる。台湾のお茶をおみやげに。

 

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2020/1/5

実家に電源ケーブル忘れたので受け取りに。田園都市線で用賀をすぎると車内が明るくなる。体から酒が抜けていく。Mark fisher読みながら、Trickyきいたり。台湾にいくまえにしておくこと、いくつも。

 

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